イミグレコラム

MONTHLY ARCHIVES

ファミリークラスの不可解な条項

今月は移民・難民保護法(IRPA)におけるファミリークラスの不可解な条項についての一考察です。 現政権は、家族の再統合を移民政策の最重点課題の一つと位置づけ、ファミリークラスからの永住権発行数を増やし、審査プロセスを効率化し、審査促進のために25ミリオンドルを投じると発表した。もちろん家族が安心して一刻も早く共に暮らせるようにすることは、人道的にも、長期的には経済効果が期待されることにも異論はない …続きを読む

虚偽申請の適用範囲について

今月は移民・難民保護法(IRPA)第40条に規定されている虚偽申請(ミスリプレゼンテーション)について最近の判例を使って説明します。 弊社が実際に遭遇したケース、”移民申請に通るように職歴のレターを作って(偽造して)欲しい”、“IELTSのスコア、全スキル6以上は、取れそうにないのでポジションを下げて(変えて)申請したい”、“中国の警察証明取得が面倒なので、その期間は日本に居たことにし …続きを読む

Express Entry 開始一年後の総括

今回は先日カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)から発表されたExpress Entry開始1年後の総括と今後の改定の方向性について取り上げます。 2015年1月より導入されたExpress Entryの主要な目的は、1)申請書受付数のコントロール、2)労働市場、各州ニーズへの迅速な対応、3)プロセスタイムの短縮である。昨年1年間に発行された移民申請の招待(ITA)の数は、旧システムの未審査ファイ …続きを読む

プロセスタイムについて

今回はカナダのビザ・移民申請に関わる大きな問題の一つであるプロセスタイムについての一考察です。 移民申請においてコントロールできないファクターは多々あるが、中でもプロセスタイムの変動は予想がつかないものの一つである。数年前、在外ビザオフィスのストライキが長引き、マニラのカナダ大使館では通常半年から9カ月で終了するはずのファミリークラス(配偶者、パートナー)の審査が1年以上かかったことがあった。また …続きを読む

雇用主へのインスペクション(検査)

外国人を雇用する企業へのインスペクションについて 今月は最近活発に行われるようになった、外国人就労者を雇用する企業へのインスペクションについて取り上げます。 昨年末頃から外国人就労者を雇用する雇用主に対して、約束した就労条件が守られているかどうかのインスペクション(検査)が活発に行われるようになった。以前はワークパーミット申請のために必要なLabour Market Impact Assessme …続きを読む

カナダ政府が抱える“家族の再統合”政策問題

今月は親・祖父母の呼び寄せ移民プログラムの現状とスーパービザについて解説します。 2016年1月4日に親・祖父母の呼び寄せ移民プログラムの申請書受付が開始されたが、その3日後には最大受付数の5000ケース(その後10000ケースに増やすことを政府は約束)を上回る14000の申請書が届き、直ちに受付が停止された。受付開始日前に届いてしまったり、最大受付数に含まれなかった申請書は返却される。年末年始の …続きを読む

オンタリオ州政府が薦める 州指名プログラム

今月はオンタリオ州の州指名プログラム(OINP)について解説します。 オンタリオ州政府はここ数年、州指名プログラム(PNP)の割り当て数を増やすよう連邦政府に働きかけ、2015 年にはBC 州、AB 州、SK 州と並ぶ年間5200人までCertificateを発行できるようになった。さらに現在、雇用主とリクルーターの登録、候補者の選考基準、査察や違反に対する罰則など広範なルールを規定した“オンタリ …続きを読む

新政権下でカナダ移民政策は どう変わる!?

今月は自由党政権の掲げるカナダ移民政策について取り上げます。 カナダ連邦政府の移民・難民・市民権大臣に ジョン・マッカラム氏が就任した。マッカラム氏は 政治家になる前は複数の大学で経済学の教授を 務め、ロイヤルバンク・オブ・カナダ(RBC)のチー フエコノミストだった。住民の約 60%を中国系が 占めるマーカム・ユニオンビル選挙区の議員となっ てからは、同性婚の法制化に貢献。防衛省大臣 として過去 …続きを読む

移民審査における犯罪歴の扱われ方

今月はカナダの移民申請の際に犯罪歴がどのように影響するかについて取り上げます。 カナダ移民申請の際には、原則として18歳になって以降連続して6カ月以上滞在した全ての国からの警察証明書の提出を求められる。家族を持つ場合は本人だけでなく、配偶者や同伴資格のある18歳以上の子供の警察証明書も提出しなければならない。それでは、カナダ政府は移民審査にあたり犯罪歴をどのように評価し、永住権発行の可否を判断する …続きを読む

カナダが直面する難民政策のジレンマ

今月は連邦総選挙の争点の一つともなっているカナダの難民政策について取り上げます。 トルコの海岸に打ち上げられた3歳の少年の遺体写真が世界中に流れ、ドイツを目指して欧州に押し寄せるシリア難民のニュースが連日報じられる中、シリア難民の問題がカナダ居住者にとって大きな関心事になりつつある。これに連邦総選挙のタイミングが重なり、これまでシリア難民受入れに消極的な姿勢をとっていたハーパー政権に対し、ここぞと …続きを読む

カナダ永住権維持のための居住日数

カナダ永住権維持のため気をつけたい居住日数 今月は永住権保有者のカナダ居住要件である“5年のうち2年(730日)”のカナダ居住日数の計算方法について取り上げます。 カナダ永住権取得後、永住権を維持するために5年のうち2年カナダに居住しなくてはならないという規定があるが、この5年とはどの期間のことを指すのか。また、カナダに実際には居住していなくても居住日数を計算できるのはどのような場合だろうか。 ま …続きを読む

TFWP 改訂で起こっていること

今月はルール改訂後のTFWP(外国人一時就労者プログラム)の現状をご説明します。 ファーストフードチェーン店のマクドナルドによるプログラム濫用が発覚したのをきっかけに、TFWPが大幅改訂となったのは今から約一年前である。外国人雇用のルールが厳しくなった結果、昨年の就労ビザ取得に必要なLMIA(Labour Market Impact Assessment)発行数は、2012年の約5分の1に減少した …続きを読む

脱・便利な市民権、厳しくなった取得要件

今月は最近改正された市民権法改正のポイントについてご説明します。 2015年6月11日付で、昨年夏から段階的に行われていた市民権法改正の全条項が施行されることになった。振り返れば2006年のレバノン侵攻の際に、カナダに居住していないカナダ国籍者救出のために多額の国民の税金が使われたと報じられた頃から、市民権法改正の議論が活発になったと記憶している。そして、数年前に虚偽申請によって多数のカナダ非居住 …続きを読む

学生ビザのQ&A

今月はスタディーパーミット(通称、学生ビザ)についてよくある質問について取り上げます。 【学生ビザがなくても学校に行けますか?】 6カ月以内に終了するプログラムで、かつ、カナダ入国の際に許可された滞在期間中に終了する場合は、学生ビザを免除されます。この条件を満たしていないケースとしては、例えば、ワーキングホリデービザが失効する2カ月前になってから4カ月のコースを新たに履修する場合です。つまり、履修 …続きを読む