気になるカナダのビザ&移民事情

MONTHLY ARCHIVES

たかがポスグラ、されどポスグラ

今月は意外とトラブルの多いカレッジ、大学のプログラム修了後に取得できるオープンワークパーミット(PGWP、通称“ポスグラ”)について取り上げます。 PGWPを取得できる学校かどうか 先日アルバータ州のプライベートカレッジに通う留学生80人が、PGWPを申請できる資格がないことを卒業間際になって初めて知ったと訴える記事が出ていた。生徒によると、元々エージェントがこのプログラムを移民への近道と紹介し、 …続きを読む

家族の再統合は進んだのか

今月は現政権が2年前に公約に掲げた家族の再統合(Family Reunification)政策の進展について振り返ってみたいと思います。 自由党政権が成立してから早2年が経過しようとしている。振り返るとこの間もイミグレーションの法律やルールはめまぐるしく変ったが、自由党の移民政策に関する選挙公約の目玉であった家族の再統合は果たして進んだのだろうか。 配偶者・コモンローパートナーのスポンサーシップ …続きを読む

Dual Intent(デュアル・インテント)の合法性

今月は移民法の概念“デュアル・インテント”について取り上げます。 最近の移民法関連のニュースで気になったのは、ノバスコシア州のCape Bretonという田舎町を気に入って、その地へ移住を決意しカレッジ入学のための学生ビザを申請したドイツ人夫婦の話である。二人の娘を持つこの夫婦は既に家や車も購入し、福祉関係でジョブオファーも取得していたようだ。スキルアップのために学生ビザを申請したところ、“学生ビ …続きを読む

迷走するカナダのビジネス移民プログラム

今月はカナダのビジネス移民プログラムの現状について取り上げます。 先日カナダ政府は、2013年に始まった企業家のための5年間のパイロットプロジェクト、“スタートアップビザ(SUV)”を恒久プログラムに移行する方針を発表した。現時点で累計117人の主申請者に永住権が発行され、そのうち68の新規ビジネスが立ち上がったという。しかしながら、会社設立後5年後には50%、10年後には30%しか残らないといわ …続きを読む

カナダはグローバル人材を獲得できるか

大手商業不動産・投資会社のCBRE社が最近発表したレポートによると、トロントは2015年から2016年にかけてハイテク業界の成長が著しく、22,500もの新規雇用を創出し、北米50都市の中で最も高い伸び率だっという。トランプ政権成立後は、USにおける外国人就労者のビザ取得が厳しくなったこともあり、シリコンバレーからカナダに開発拠点を移すスタートアップ企業の記事や、ベンチャーキャピタルがこれを後押し …続きを読む

カナダが必要とするスキルドトレード

日本人には馴染みが薄い“Skilled Trades”という言葉は、通常一人前になるまでに、専門的な教育と一定期間の訓練を要する専門職のことをいう。トレードの職種は、大工、電気技師、配管工、自動車整備士などのガテン系からヘアースタイリスト、シェフに至るまで幅広いが、その職種の多くは州のライセンスを必要とする。石油価格が下落する数年前まで、好景気に沸くアルバータ州などではこのスキルドトレードの人材不 …続きを読む

電子渡航認証(eTA)をめぐるトラブル

2016年3月15日以降、日本国籍者を含むビザ免除国出身者(カナダ永住権、市民権保有者を除く)が空路でカナダに渡航またはカナダを経由する場合には、eTAの申請が必要となった。実施前には想定していなかったカナダのパスポートを保有していない二重国籍者への対応など、様々な問題に対処するために2度猶予期間が設けられ、昨年11月10日より完全実施となっている。しかしながら、その後もマイナーなルール変更があっ …続きを読む

Express Entryの最近のトレンドと今後

連邦政府の移民申請管理システム、Express Entry(EE) がスタートしてから2年以上が経過し、今年に入って旧システムの未審査ファイルも一掃されてフル稼働の状態となっている。EEプロファイルを受理された候補者に対して行われるDraw(選定)は、現在1カ月に2回のペースで行われており、今年第一四半期には合計24,652人にITA(移民申請の招待)が発行された。政府は今年の連邦エコノミッククラ …続きを読む

カナダ・USボーダーで今起こっていること

今月はカナダ・USの“Safe Third Country Agreement”を取り上げました。 今年になってから連日のようにマニトバ州やケベック州のカナダ・USボーダーを徒歩で越えて、カナダへ不法侵入を試みる人たちの話が報じられている。極寒の雪道を何時間も歩き続け凍傷で指を失いかけたガーナ国籍のゲイ男性の話や、RCMPオフィサーに抱きかかえられ保護される子供たちの写真、また、その人 …続きを読む

カナダイミグレーションに差別はないのか

今月は成功例として取り上げられることの多いカナダ移民政策のあまり知られていない一面についてとりあげます。 イスラム教徒の入国やシリア難民受け入れを制限しようとする米国新政権の姿勢とは対照的に、カナダの移民・難民の受け入れに寛大な国としてのイメージはますます強くなっている。しかしながら、カナダは露骨には出さないものの移民・難民を出身国や宗教によって巧みに操作・選別する一面も持っている。昨今カナダの移 …続きを読む

就労ビザ保有者のOHIP申請について

今月はワークパーミット保有者のオンタリオヘルスインシュランスプラン(OHIP)申請について、最近の事例をもとにその留意点を取り上げました。 隣国USではオバマケア撤廃の議論が盛んだが、カナダでは州政府によるカナダ市民、永住権保有者、外国人就労者を対象とした健康保険プランが確立されている。オンタリオ州では、OHIPに加入するとファミリードクターや専門医での診察、年一回のメディカルチェックが無料で受け …続きを読む

永遠になくならないゴーストの暗躍

今月は最近特にメディアで取り上げられることの多い無資格コンサルタント(ゴーストコンサルタント)の活動についてです。 カナダ移民法に移民申請の代理人資格規定が加えられたのが2004年。それから10年以上経った今でもゴーストコンサルタント(以下、ゴースト)の暗躍はなくならない。CBCニュースの最近の記事によると、BC州のゴースト、Xun (Sunny) Wangが有罪判決を受け7年の懲役で現在服役中と …続きを読む

Express Entryルールの2年ぶりの改訂

今月は、11月19日付で発表された連邦政府の移民申請システム、Express Entryのルール改訂について、そのポイントを説明します。 2015年1月より始まったExpress Entry(EE)ではこれまで47回の選定(Draw)が行われ、その間蓄積されたデータと、移民省大臣によるパブリック・コンサルテーションを通じて集められたステークホルダーからの声を考慮する形で、初めてのルール改訂が行われ …続きを読む

ワークパーミットが必要かどうか迷うケース

今月は就労のためにワークパーミットが必要かどうか、いくつかの例を挙げて説明します。 ワークパーミットが必要かどうかは、まず自分の行う活動が就労に該当するかどうか、そして、就労に該当する場合にワークパーミットが必要かどうかの2つのステップで判断する必要がある。就労かどうかは、移民法における就労の定義、”賃金や報酬を支払われたり、労働市場においてカナダ人または永住権保有者と直接競争する活動 …続きを読む