Starkly, it is a better deal, isn’t it! -カナダ人と結婚するメリット

 
最近は国際結婚という言葉がもう古めかしく聞こえると同時に、日本人の女性が北米に出会いを求めてやって来て、見事に相手をゲットして結婚するというケースも珍しくない時代になった。

一昔前は発展途上国の女性が、永住権を目当てにカナダ人の男性と結婚するという話をよく聞いたような気がする。勿論、アメリカ映画「Green Card」にあるようにヨーロッパの男性が、Green Cardを手に入れるためにアメリカ人女性と結婚するというのも映画になるぐらいだから珍しくはないはずだ。

とりわけ、カナダは移民の国ということもあって日本人女性がカナダ人男性と結婚することに全く驚きはないが、それにしても最近は本当にその傾向が以前にもまして加速しているように感じるのは自分だけなのだろうか。

日本を訪れて生活を体験したカナダ人男性が、日本での女性の扱われ方に驚きを示すというのは、誰もがよく聞く話だろう。

それとはちょっと異なるが、最近自分で体験した面白い出来事があった。日本の国内線に乗った時のことだった。女性のフライトアテンダント(蛇足だが、なぜか未だに女性だけなのにもちょっと違和感が絶えない)が、自分の機内に持ち込んだ結構重い荷物をオーバーヘッドビンに上げようとした。勿論、そんなことをさせてはいけないと思って自分で上げたのだが、そのあと成田からトロントに向かうフライトでは搭乗して席に着くなり、女性のフライトアテンダントに元気な小学生が叫ぶように”Can you help me put this luggage in the overhead bin, please?” と言われて、自分の荷物でも何でもない他人の荷物をオーバーヘッドビンに上げるのを手伝うように言われた時、まるで夢から覚めたように英語を話し始め、カナダに戻ったと感じた瞬間があった。

そして思い出すのが、初めてオタワでカナダのハイテクの会社で働き始め、北米の男性の大変さを目の当たりにした瞬間。勿論仕事ではなく、結婚生活の大変さ。といっても、日本の長時間労働を誰もが当然だと思っているのと同じような感覚で、カナダ人男性のほとんどがこうやって暮らしているので、別に大変だとは思っていないのかもしれない。

とにかく、どんなに忙しくても必ず奥さんに一日一回は電話をしてご機嫌をとる。どんなに忙しくても、奥さんに頼まれて仕事帰りにスーパーで買い物をして、家で夕飯までつくる世界がある。日本の社会では想像できない常識が当然のように機能している。

ふと、これでは日本の女性がカナダ人と結婚したいと思うのも無理はない気がした。ビジネスで言ってみれば文化の違いから偶然、需要と供給がマッチングしたWin Winのディールが移民の国カナダで大ヒットしたみたいな感じなのだろうか。

これからは各個人が自分では選べなかった国籍にこだわらずに、自分が一番快適に感じる場所を世界のどこかに見つけて、そこを自分の人生を送る場所にするトレンドがやって来てももう驚いてはいけないのかもしれない。

まさにLife starts here…

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