It takes two to tango -ネット上にはびこる誹謗中傷中毒者の悲哀


職業柄、悪徳弁護士や詐欺行為に走る移民コンサルタントの話をしばしば耳にする。

許せないと思う。

他方、悪徳クライアントや詐欺的クライアントあるいはとにかくサービスをアビューズしようとする人々。

ひたすら、唖然。

ところがこの全ての上を行くのが、サービスを提供する側かサービスを享受する側かにかかわらず、身元が明かされないことをいいことに、ネット上で自己の非を全く認めず真実を捻じ曲げて被害者になりきって他人を誹謗中傷する人間。

批判されている人間が反論する機会を与えられていないところで、自分が100%被害者になりきる人間。

自分には関係ないとは思いながらも、最近、さすがにちょっと切れた瞬間があった。

That is totally uncalled-for!!!

複数の人間が存在すれば摩擦は避けられない。

どんなに仲のいい親友も必ず喧嘩する。

どんなに仲のいい家族も必ず喧嘩する。

どんなに仲のいい夫婦も必ず喧嘩する。

実際に北米では50%以上のカップルが離婚している事実がそれを証明している。

離婚した友達が別れた相手のことをめちゃくちゃに言うシーンを思い出す。

両方をよく知っている手前、ただ単に怒りのやり場所が見つけられず、感情的になって別れたパートナーを中傷しているのがわかる。勿論、黙って話を最後まで聞いてあげる。

一瞬、「でもこれは全く2人を知らない人間が聞いたらどう判断するだろうか。」と思ったことがあった。

ところが、今や、まさに、インターネットが創り出したデジタル社会がそれを可能にしている。

実際には何の根拠もない一方的な悪口が、まるで真実のようにネット上に浸透していく。

誰でも簡単に被害者になりすませてしまうネット社会。

誹謗中傷中毒とも言える行動がネット上に不快感を充満させる。

長い時間をかけて歪んでしまった社会の中で人々が気づかずにいる心の病。

デジタル化の波はその心の病を人々の行動に投影させるのか。

本当に自分が犠牲者だと確信しているのなら、ネットで不特定多数に訴える前に、なぜ加害者に法的手段に訴えてでも直面しようとしないのか?

「どうせ訴えても負けるから。」
「弁護士を雇うとお金がかかるから。」
「カナダの弁護士をやっとたら、言葉が通じなくて、またひどい目に会うから。」

J’en ai assez!

そんな言い訳で済んでしまう程度の怒りをもって、なぜそこまで同情されたいのか。

結局、ブログであるいはSNSで類友から同情されたくて、架空のIDで超脚色版ストーリーを使っての犠牲者ぶりは超非生産的な暇人の悲哀を醸し出す。

怒りをぶつける相手に直面することもできないのなら、just suck it up and move on !

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