Here is my two cents.- 結局ケベックPEQに辿りつくカナダ移民へのパス


今年6月に施行されたLMOに関するルール変更以来、外国人労働者にとって、今後就労ビザをキープすること自体至難の業状態。にもかかわらず、連邦のプログラムで道をふさがれてしまった人たちがPNP(州指名プログラム)に流れて、大行列ができているところに、申請時に仕事を必要とするプログラムの多くは、さらに州からの認可が下りるまでの就労ビザの有効性を要求し始めている。そして、さらに州によっては申請があまりにも多い職種は審査を後回しにする事態にも発展している。これまでの政治的動きを見れば驚くべきではないにしても、カナダ永住権取得への道は、予想以上に速いスピードで険しくなっていくのを感じる今日この頃。

一方で、申請時に仕事が要らない移民プログラムについても、例えば、ネット上でしばしば比較されるマニトバ州とケベック州の移民プログラム、両州共に今年受け付けるはずの最大申請受理数に既に達している。

ところが、ケベック州だけは、なぜかケベック州内でVocational Trainingコースをとってから移民申請をしようとする留学生の申請書は別枠で引き続き受理し続けている。と言ってもこのプログラムでさえ何時ドアが閉められてしまうかなんて誰にもわからない。

また、カナダ永住権取得への最短のパスとして考えられていたポイント制のRegular program – Foreign student in Québec(通称QSWと呼ばれている。)は、すでに最短とは言えないほどプロセスタイムが伸びている。

ところが、PEQ – Québec graduate(ケベック経験クラス)については、1800時間以上のVocational Trainingコースを選択して、フランス語B2をゲットすれば、面接免除で申請から約1ヶ月でCSQが下りてしまう。その後連邦政府に申請は必要であるものの、連邦側がチェックできるのは、犯罪歴と健康診断のみ。1800時間以上のコースは、約2年のコースにあたり、卒業後3年のPost Graduation Work Permitが申請可能なためカナダ永住権が下りるまで就労を続けられる可能性が非常に高くなっている。その上、PEQの場合はRegular programとは違い、フランス語に関して、通常のTEF等の公的機関が実施している試験を受けずに、政府が認可したコースをとってパスすることで申請要件を満たすことが可能になっている。

いずれにしても、カナダ永住権をゲットできるなら、留学してもいいという人たちが、世界中からPEQ – Québec graduate(ケベック経験クラス)に駆け込んできている。とりわけ、パートナーや19歳以下の子供を引き連れて移民を検討している場合は、Regular programでは、パートナーの資格が評価されるのに対して、PEQでは、パートナーも子供も主申請者と手をつないでフリーパスでカナダ永住権がもらえてしまう。

カナダに限らず、グローバルに移民申請を検討する場合に避けられないリスクとしてあげられる“いつ起こるか予想のつかない移民法の改正“という要素は存在するにしても、上手くいけば、カナダ永住権ゲット、最低でもスキルが身につけられるなら、家族会議で留学にかかるコストを正当化するのはそんなに難しくはないかもしれない。

蛇足だが、モントリオール留学を検討するなら、5月留学が一番のお勧め。コースが始まる1ヶ月ぐらい前に現地入りして、FSLに通いながら町に慣れる。季節がちょうど春から夏に向かう中ですがすがしい気分で留学開始。勉強しながら、夏のモントリオールをBYOW、パティオで満喫してから初めてのケベックの寒い冬を迎えたほうが頑張れる気がする。

とにかく、今はQSWではなく、PEQが狙いどころ。2015年渡航を予定している方はそろそろ準備を始めた方がいいかもしれない。

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