Just be ready beforehand… – 英語は必ずうまくなる

 
英語はスポーツを身につけるのと同じ、勿論5,6歳の子供なら海外で暮らせば、1ヶ月くらいで身につけることは可能だが、大人はそんなふうには行かない。日本の暗記にフォーカスしすぎの学歴社会の中で、優秀だと思い込んでいる人に限って、海外留学して通じない英語にショックを受ける。まあ、自分の英語がすばらしいと誤解したまま日本に帰る人もいるのでしょうが。
 
言語は英語に限らず、大人でもちゃんとしたコーチについて、基礎を学んで練習すれば、必ずうまくなる。でもそのコーチが実際ほとんど存在しない。英語圏のESLスクールには、日本人の英語が通じないことを気づかせてくれる学校は山ほどあっても、それを直してくれる学校はない。それもそのはず、学習者本人がどうしていいのか全く分かっていないところに、学習者の問題点に関して無知かつ、自分で英語を第2外国語として学習した経験があるわけでもない先生が登場しても、教えられるはずがない。教えてもらいたいことと、教えられることの内容が全くかみ合わないまま無駄な時間がすぎる。英語がうまくならない学習者は真剣に先生たちにどうすればいいのか相談する。ところが、この先生たちは、どうやって直せばいいのかが分からないことを認めずに、声をそろえて、もっと話せばうまくなるの一点張り。これをまたどうすればいいかわからない学習者はそのまま信じてしまうからもう手がつけられない。
 
何カ月経っても通じるようにならない学習者は、先生がよくないから向上しないんだと勝手に思い込み、いい先生の定義も不明なまま、いい先生探しに苦労する。どうしていいかわからない学習者が、どうしていいか分からない先生たちを学歴とESLでどれだけの経験があるかで判断して、いい先生が見つかったと安心する。でも結局結果は同じか、勝手にうまくなったと錯覚する。こんな状況じゃ、2週間で英語がうまくなるなんていう詐欺的なマーケティングがまかり通るのも無理はない。
 
英語を身につけるために海外留学を本当にしたいと思うのなら、日本にいるうちに英語と日本語の音の違いや英語を母国語とする人たちの話し方の特徴について十分認識する必要があるのは言うまでもない。また、実際に留学してからも、海外のESLの先生から、教えてもらうのではなく、先生を使ってあなたがあなたの英語を向上させるために必要なものをゲットするとういマインドで臨まない限り、短期間での向上は望めない。
 
日本で自分の発音には問題ない、周りの外国人の友達が自分の英語を理解してくれるから自分の英語は問題ない、日本航空のフライトアテンダントの英語の発音はきれい、英語は海外に行けば誰でも身につく、などと言っているうちはいつまでたっても通じる英語を海外で身につける基礎ができているとは言えない。

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