カナダのPNP(州推薦プログラム)について

Q :今月はカナダ各州の運営するPNP(州推薦プログラム)について取り上げます。以下の記述のうち正しいものはどれでしょうか。

  1. オンタリオ州のPNPでは、州政府で審査中に雇用先を変えることになってもそのまま新しい雇用先で引き続き審査を続行してもらうことができる。
  2. アルバータ州でサーバーとして9カ月以上働き、雇用主から永久雇用オファーを取得できれば過去にサーバーとしての職歴がなくてもPNPを申請できる。
  3. マニトバ州にはたとえ雇用主のジョブオファーがなくても、スキルワーカーとしての職歴と州のポイントシステムで合格点を満たすことにより申請できるプログラムがある。

答え

カナダの各州政府は州の経済発展と労働市場のニーズを満たす人材を確保するために、独自の移民プログラムを持ち、連邦政府からの割り当てに基づいて移民希望者を推薦しています。近年このカテゴリーからの移民は増加傾向にありプログラム内容も多様化しています。また、スキルワーカーの個人移民プログラムで唯一IELTSのスコアが求められていない点もその人気の一因となっていると思われます。

さて、オンタリオ州はもともと移民希望者が多いためそれほどプログラムの開発に積極的ではありませんでしたが、現在のプログラムでは一定規模の売上を持つ企業は、そのフルタイム従業員数に応じて一定数のスキルワーカーを推薦することができます。あくまでも雇用者側の永久雇用オファーがあって初めて州政府から許可を受けるので、途中で雇用先を変えてしまった場合は無効となります。次にアルバータ州は好景気に沸いた2007年頃から急速にプログラムが拡大し、現在でもなおロースキルワーカーの特定の職種においては一定条件を満たすとPNPを申請できるようになっています。サーバー、キッチンヘルパー、カウンターアテンダントの場合は、アルバータ州での9カ月以上の職歴を含めてトータル3年間飲食業での職歴が必要とされます。マニトバ州には州内での6カ月以上の就労と雇用主からの長期雇用オファーによって申請できるものと、マニトバ州との結びつきを重視した独自のポイントシステムでパスマークを満たすと申請できる2つのプログラムがあります。従って今回の正解は3)になります。