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2017年6月6日以降のルール変更(EE)

2017年6月6日以降の変更点は以下の通りです。

・Express Entry のProfileを受理されるに当たり、有効なジョブオファーがない場合でもジョブバンクへの登録は必須でなくなる。

・Express Entryのスコア計算において、主申請者または同伴する配偶者・パートナーに18歳以上のカナダ在住のカナダ市民または永住権を保有する兄弟がいる場合は、15ポイントの追加ポイントを与えられる。

・フランス語で全てのスキルにおいてCLB 7(英語はCLB 4 以下)の取得者は15ポイント、フランス語CLB 7(英語はCLB 5以上) の取得者は、30ポイントの追加ポイントを与えられる。

Correspondance niveaux TEF/CECR/NCLC
TEF 0+ 1 2 3 4 5 6
CECR A1 A2 B1 B2 C1 C2
NCLC 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
CECR (Common European Framework for Languages)
NCLC (Niveaux de compétence linguistique canadiens or Canadian Language Benchmarks)

 

Express Entryの最近のトレンドと今後

今月はExpress Entryの最近のトレンドと今後の予想、その対応について取り上げます。

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連邦政府の移民申請管理システム、Express Entry(EE) がスタートしてから2年以上が経過し、今年に入って旧システムの未審査ファイルも一掃されてフル稼働の状態となっている。EEプロファイルを受理された候補者に対して行われるDraw(選定)は、現在1カ月に2回のペースで行われており、今年第一四半期には合計24,652人にITA(移民申請の招待)が発行された。政府は今年の連邦エコノミッククラスからの永住権発行枠である約73,700人を満たすために、実際には申請に至らなかったり申請を却下される数を見越して、今後も発行数を幾分多めに維持することが予想される。

それに伴ってITAを受けることのできる最低スコア(Cut off) もじりじりと下がり続けている。事実、この4カ月間に最低スコアは約50ポイント下がり、4月19日に行われたDrawでは415ポイントとなっている。

一方、昨年11月のルール改訂でArranged Employmentのポイントが600から50に減ったのに対して最低スコアの下がり方が足りないと感じる人も多いだろう。しかしながら、これまで申請を諦めていたArranged Employmentのないカナダのカレッジ卒業生、PNP取得者、カナダ国外在住の高学歴で語学堪能な20代の若い申請者など多様な層にチャンスが広がり、さらにトランプ効果も加わってEEへの参加者自体が増えていると推測される。今年の6月からは、フランス語の高スコア取得者やカナダに市民権や永住権を持つ兄弟が居住する場合には追加ポイントが与えらることになった。この影響は比較的軽微と思われるものの、今後スコアがさらに100、200と下がるかどうかは疑問だ。

こうした背景を踏まえてEEにこだわってスコアを上げる努力を続けるべきか、他のパスを検討するか、そろそろ決断すべき時期に来ているのかもしれない。例えば、今年の3月からスタートしたカナダ東部4州のパイロットプログラムは、申請要件は高卒以上、カナダ国内外を問わず1年の職歴と当該州の雇用主からのジョブオファー(共にスキルレベルCまで認められる)、英語はCLB4以上と極めてバーが低い。とは言え、それほど大きいとは思えないこのカナダ東部4州の雇用の受け皿を考慮すると、アクションを遅らせるとジョブオファー取得自体が困難になるのは目に見えている。カナダ移民に関する限り、早い者勝ちの原則は今後も変わりそうにない

Express Entryルールの2年ぶりの改訂

今月は、11月19日付で発表された連邦政府の移民申請システム、Express Entryのルール改訂について、そのポイントを説明します。

2015年1月より始まったExpress Entry(EE)ではこれまで47回の選定(Draw)が行われ、その間蓄積されたデータと、移民省大臣によるパブリック・コンサルテーションを通じて集められたステークホルダーからの声を考慮する形で、初めてのルール改訂が行われることになった。システム自体の大きな変更はないが、EEのプロファイルを提出した後に政府から移民申請の招待(ITA) を受けるために必要な、Comprehensive ranking system(CRS)のポイント配分に変更が加えられた。

最も大きな変更点は、雇用主のジョブオファーについてである。従来の600ポイントから大幅に下がり、カナダの職業分類(NOC)上、00 (シニアマネジメント)が200ポイント、NOCの0、A及びBに至っては50ポイントまで下げられることになった。尚、ジョブオファーはパーマネントである必要がなくなり、移民後最低1年以上の雇用のアレンジで十分となった。

さらに、このポイントを取得するためにはこれまでLMIA(Labor Market Impact Assessment)が必須だったが、ワークパーミットに雇用主名が記載されている北米自由貿易協定(NAFTA)のプロフェショナルワーカー、企業駐在員などは、1年以上の就労実績と同一雇用主からのジョブオファーがあれば、新たにLMIAを申請することなくポイントを付与されることになった。

要望の強かった留学生に対するボーナス(と言えるかどうか疑問ではあるが)ポイントが付与されることになった。1年もしくは2年のカナダのポストセカンダリー・プログラム修了者には15ポイント、3年以上のプログラム修了者、修士号、専門職学位、PhD取得者には30ポイントが加算されることになった。

今回の改定によってITAを得るための最低点がどのように変化するかは今後何回かのDraw結果を見てからでないと何とも言えないが、ジョブオファーのポイントが大幅に下がったことによって全体的には最低点は下がると予想される反面、先日のアメリカ大統領選の結果を嫌気するNAFTA プロフェッショナル、LMIA取得が難しく移民申請を諦めていた駐在員やリサーチャー、留学生のグループの中でこのシステムへの参加者が増えることにより、より一層競争は厳しくなると予想される。

Express Entry 開始一年後の総括

今回は先日カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)から発表されたExpress Entry開始1年後の総括と今後の改定の方向性について取り上げます。

2015年1月より導入されたExpress Entryの主要な目的は、1)申請書受付数のコントロール、2)労働市場、各州ニーズへの迅速な対応、3)プロセスタイムの短縮である。昨年1年間に発行された移民申請の招待(ITA)の数は、旧システムの未審査ファイル数を考慮して抑えられ、31000にとどまった。また。2015年の上半期にはLabour Market Impact Assessment(LMIA)を取得したカナダ経験クラスからの申請者を優先した選定(Draw)が行われ、飲食業界からの申請者に対して多数のITAが発行された。さらに、このシステムからの申請者の80%が6カ月以内に審査を終了していることからも、ある程度政府側の思惑通りの結果になったといえる。しかしながら、一方ではカナダ弁護士協会、高等教育機関、産業界からはExpress Entryについての様々な問題点が指摘されており、IRCC大臣は早急な対応を迫られている。

まず、オンライン申請システムに対する信頼性の回復は急務である。頻繁なシステムダウン、予告なしのメンテナンスによって申請のデッドラインを逸してしまったり、入力内容が消えてしまって再度作業をさせられるといったフラストレーションの声が上がっている。また、追加ドキュメントを送っても担当オフィサーに届かず、そのまま申請を却下されたという事例も報告されている。

次に、Express Entryによって不利な状況に置かれている2つのグループ、つまり、留学生とLMIAを免除された外国人就労者の救済も急がれる。留学生の場合、ITAを発行されるレベルのスコアを取得するためにはLMIAがほぼ必須だ。しかしながら留学生が卒業後すぐにその職種の平均賃金をオファーされ、リクルート活動によってカナダ人の中に適任者が存在しないことを証明することなど不可能に近い。また、NAFTAや企業駐在員(シニアエグゼクティブやスペシャリスト)などLMIAを免除された外国人就労者も、同様に永住権申請用にLMIAを取得しない限りITAを発行される可能性は今のところ低い。たとえ企業にとっては欠かせない人材で恒久雇用したい場合でも、あの煩わしいLMIAのプロセスに時間を使うことを考えると躊躇せざるを得ないだろう。

IRCCは留学生に対しては追加ポイント与えること、LMIAの適用については再検討するとしているが、対応が遅れると、有能でカナダ経済に寄与すると期待される人材を次々に祖国に帰してしまうことになるので、迅速な対応が望まれる。また、オンラインシステムの脆弱性については早急な対応が期待されるとともに、技術的な問題が発覚した場合は、タイムリーにFAQがアップデートされるように努力して欲しいものだ。

Express Entry開始で見えてきた問題点

今年1月からスタートした新しい移民申請マネジメントシステム、Express Entryをめぐる最近の状況をまとめてお伝えします。

画期的な移民申請管理システムとして鳴り物入りでスタートしたExpress Entry(EE)。2月15日時点で政府から移民申請のInvitationを得たのはまだ1558人にすぎず、今年エコノミッククラスとして受入れ予定の18万人(旧システムからの申請者やEEを使わない各州プログラムなどを含む)のうちまだ僅かであるが、問題点が次第に浮き彫りになりつつある。

まず従来のように最大受付数に達するまでに申請書を提出しなくてはいけないというプレッシャーがなくなった半面、プロファイルを政府に提出してもいつInvitationを得られるかの見通しが立てづらくなっている。最近行われたDraw(選定)では、ランキングシステムで818点以上の高得点を獲得しないとInvitationを得られなかったため、Labour Market Impact Assessment(LMIA)のあるワークーパーミット保有者(600ポイント以上獲得)ですら選定から漏れてしまっているケースが多数存在する。更にLMIAのないカレッジ卒業後のオープンワークパーミット(PGWP)保有者には一体いつなったらInvitationの順番が回ってくるのか。政府はLMIAを取得できれは有利になるなどと簡単にいうが、卒業したばかりで経験年数の浅い留学生がカナダ人や永住権保有者を差し置いてどうやってLMIAを取得できるというのか。卒業後1年就労すれば永住権を申請できるという政府の謳い文句を信じてカナダ留学を決意した留学生の中には、“騙された”という怒りの声が日増しに高まっている。

EEから申請するためには移民法で定められた連邦スキルワーカークラス(FSW)、カナダ経験クラス(CEC)、連邦スキルトレードプログラム(FSTP)のいずれかの要件を満たしていることが必要であるが、EEはこれに加えてMinisterial Instruction(MI)に従ってプログラミングされているようだ。例えばCECの要件の一つであるカナダでの1年以上の就労経験について、移民法には“継続”の言葉が入っていないが、最新のMIではこれを“継続”した経験と定義しているため、これに該当しない職歴はオンラインシステムが自動的に弾いてしまう事態が起こっている。大臣のインストラクション次第で簡単にランキングが変わってしまう“不透明”なシステムという実施前からの懸念がそのまま現実となった例だ。

ポジティブな点としてはプロセス期間の長期化が問題となっていた州指名プログラム(PNP) について、BC州などはEEと組み合わせた新しいプログラムを発表しており、連邦政府の要件を満たした申請者は優先的に審査されることだ。

今後EEに対してどのような政府によるパッチワークが行われるのか予想することは難しいが、今後の移民申請希望者は刻一刻と変わる状況や、MIを含めた最新情報をもとに自ら判断することが求められる。 

移民申請の仕組みががらりと変わる、Express Entry 開始

今月は1月から始まった新しい移民申請システム、Express Entry(EE)について知っておくべき留意点について解説します。

昨年12月にExpress Entry(EE)についての概要が発表されたが、実際には未だ詳細が詰められていない点や実施が遅れる内容もあるようだ。とはいうものの今月第4週には最初の“Draw”が行われる予定なので、現時点でこのシステムからの申請にあたって少なくとも理解しておくべきポイントについて確認しておこう。

まず今回の改定は申請方法、申請者の選定方法の変更であって、申請要件そのものが変わるわけではない。EEから申請するためには連邦スキルワーカークラス、カナダ経験クラス、連邦スキルトレードプログラムのいずれかの要件を満たしていることが前提である。そのためステップ1のEEプロファイルを提出する前に、必要な語学スコア取得も含め、自己の申請クラスの要件を全て満たしていることが必要。この点を無視してフライングすると、Invitation to Apply(ITA)を取得した後のステップ2でその証明ができず先に進めなくなってしまう。

EEはポイントシステムであるが、何ポイントあれば合格というわけではなく、他の候補者との相対的な位置づけによってITA を発行されるかどうかが決まる。Labor Market Impact Assessment (LMIA)によって承認されたジョブオファー、または州政府からノミネートされると合計1200ポイントのうち600ポイントが与えられ、ITA発行がほぼ確実になる。しかしながら例えば、保有するワークパーミットがLMIAの承認によって取得したものでなくても諦めることはない。前述したようにLMIA取得者が少なければ相対的な位置づけが引き上げられてITAを発行される可能性が高まるからである。

プロセス期間であるが、CICのいう“半年以内にプロセスを完了する”というのは、ITAを発行されステップ2の申請完了後の期間のことである。従ってITAを待っている間やLMIAの承認を得るまでの期間は含まれていない。ただ政府からの正式な発表はないが昨年後半は申請者が殺到したと見られるため、既に申請を済ませた人でもケースによっては新システムで申請し直した方が結果的に早く永住権を取得できる場合もあるだろう。

最後に新システムへの移行がスムーズに行われることはあまり期待しない方がいい。CICの一時滞在許可証のオンライン申請が安定するのに1年以上を要した点や、LMIAのルール改定後、エージェントの不統一な回答が半年近く続いたようにルール変更に伴って過去に起こったカナダ政府の対応の杜撰さを考慮すれば、同様の混乱を覚悟する必要があるだろう。

Express Entry説明会のお知らせ

2015年1月1日からスタートするExpress Entryについてわかりやすくご説明します。ご興味のある方は奮ってご参加ください。

日時:2015年1月8日(木)5PM~6PM

場所:弊社トロントオフィス(150 Eglinton Ave. East, Suite 603)

費用:無料

人数:10名

コンサルタント:亀谷裕行(#R507834)、上原敏靖(#R420631)

内容:Express Entryによる申請の流れ、留意点及び質疑応答

お申し込みはお問い合わせフォームよりお願いいたします。折り返しコンファメーションをお送りします。

新しい移民申請管理システム Express Entry(EE)

2015年1月からカナダイミグレーションの新しい移民申請管理システムとして、Express Entry(EE)が導入されました。これによって従来のように申請基準を満たした申請者を“先着順”に審査するのではなく、申請者を一旦プールしてランク付けし、カナダでより経済的成功を収めると判断される候補者を選定し、優先的に永住権が発行されるシステムに変わりました。申請書は電子化され、以下2段階のステップを経て永住権が発行されます。

Express Entry Step Chart

ステップ1

カナダ移民申請希望者はスキル、職歴、学歴、言語能力、その他の特性を記入したEEプロファイルをオンラインで提出します。この段階で申請者は連邦スキルワーカークラス(FSW)、連邦スキルトレードプログラム(FSTP)、カナダ経験クラス(CEC)のうち少なくとも1つのクラスの申請要件を満たしている必要があります。

カナダの雇用主からのジョブオファーや州政府からの指名を取得していない申請者はジョブバンク(カナダ政府のリクルートメントサイト)に登録することが必要となり、雇用主とのマッチング機能を使ってジョブオファー取得のチャンスを探ります。但し、その他の手段によって雇用主を独自に探すことに制限はありません。

カナダ政府は独自のランキングシステムによって各候補者にスコアを付与し、候補者グループ(Express Entry Pool)内での位置づけを決定します。

登録されたEEプロフィールは1年間有効で、その間にスコアに影響するような変更があった場合はプロフィールをアップデートすることができます。

ステップ2

カナダ政府は以下のいずれかに該当する候補者に Invitation to Apply(ITA)を発行します。

  • Labour Market Impact Assessment(LMIA) を経て承認されたジョブオファー取得者
  • 州政府のCertificate取得者
  • スキル、職歴、学歴、言語能力をベースとしたランキングシステムにおいて高スコア取得者

ITAを取得した候補者は連邦スキルワーカークラス(FSW)、連邦スキルトレードプログラム(FSTP)、カナダ経験クラス(CEC)、州指名プログラム(PNP) のいずれかから60日以内に永住権を申請します。CICはこの申請書受付から半年以内に審査を完了することを目標としています。