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アルバータ州がLMIA審査停止職種を発表

4月20日付で連邦及びアルバータ州政府より下記29職種におけるLabour Market Impact Assessment(LMIA)の審査を見合わせることを発表しました。アルバータ州では “Employer Liaison Service” による24カ月のパイロットプロジェクトが発足し、特定の高賃金職種におけるアルバータ市民の雇用促進を図り、州の高失業率を下げることを目標としています。
NOC code Title
0112 Human resources managers
0211 Engineering managers
1225 Purchasing agents and officers
1523 Production logistics co-ordinators
2131 Civil engineers
2132 Mechanical engineers
2133 Electrical and electronic engineers
2212 Geological and mineral technologists and technicians
2231 Civil engineering technologists and technicians
2233 Industrial engineering and manufacturing technologists and technicians
2261 Non-destructive testers and inspection technicians
7202 Contractors and supervisors, electrical trades and telecommunications occupations
7231 Machinists and machining and tooling inspectors
7237 Welders and related machine operators
7241 Electricians (except industrial and power system)
7242 Industrial electricians
7251 Plumbers
7271 Carpenters
7301 Contractors and supervisors, mechanic trades
7302 Contractors and supervisors, heavy equipment operator crews
7311 Construction millwrights and industrial mechanics
7312 Heavy-duty equipment mechanics
7322 Motor vehicle body repairers
7511 Transport truck drivers
8222 Contractors and supervisors, oil and gas drilling and services
8232 Oil and gas well drillers, servicers, testers and related workers
8412 Oil and gas well drilling and related workers and services operators
8615 Oil and gas drilling, servicing and related labourers
9232 Petroleum, gas and chemical process operators

エクスプレスエントリーアップデート

2016年11月19日よりExpress Entry(EE)に関する新しいMinisterial Instructionが施行される予定です。

これまでLabour Market Impact Assessment(LMIA)でポジティブの評価を得たジョブオファーは、EEポイントシステムにおいて600ポイント取得できましたが、11/19以降は以下のように変わる見込みです。

  • National Occupational Classification(NOC)の00職種は200ポイント、0、AまたはBの職種は50ポイント取得。
  • NAFTAのようなInternational Agreementに基づくワークパーミット、駐在員のワークパーミット保有者はLMIAを取得することなく上記基準でジョブオファーポイントを取得できる。但し、1年以上カナダで就労し、ワークパーミットに記載された雇用主の元で現在就労中で、ジョブオファーが必要。

また、留学生に対して新たなポイントが付与されます。カナダで1年もしくは2年ポストセカンダリー教育修了者は15ポイント、3年以上のポストセカンダリー、MasterまたはPhD修了者等は30ポイントを取得できます。

最後にこれまでInvitationを得てから申請まで60日間の猶予がありましたが、これが90日間に延長されることになりました。

出典:http://www.gazette.gc.ca/rp-pr/p1/2016/2016-11-12/html/notice-avis-eng.php#na1

雇用主へのインスペクション(検査)

外国人を雇用する企業へのインスペクションについて

今月は最近活発に行われるようになった、外国人就労者を雇用する企業へのインスペクションについて取り上げます。

昨年末頃から外国人就労者を雇用する雇用主に対して、約束した就労条件が守られているかどうかのインスペクション(検査)が活発に行われるようになった。以前はワークパーミット申請のために必要なLabour Market Impact Assessment(LMIA)の新規申請が引き金となって、過去に約束した条件の遵守状況の確認のために行われることが多かったが、最近では新規の申請とは無関係に、LMIAを発行したことのある雇用主に対してランダムに通知が送られてくる。また、LMIAのワークパーミットだけでなく、駐在員など雇用主の名前の入ったLMIA免除のワークパーミット保有者を雇用する企業に対しても、対象が広げられつつある。さらに、まだ実施はされていないようだが、オンサイト・インスペクション(立ち入り検査)も計画されている。外国人就労者を雇用する企業にとっては思わず委縮してしまいそうな話である。

主な検査内容は、約束した通りのポジション、職務内容になっているか、就労時間や賃金が守られているか、州の労働・安全基準を遵守しているかである。特に賃金の支払いについては踏み込んだ検査が行われ、残業代、バケーションペイはもちろんのこと、ホリデーペイの計算まで問われる場合もあるので、これを熟知した会計士との連携が欠かせない。約束された報酬額と実際に支払われた金額との間に差異がある場合は、これを正当化するための説明を求められ、オフィサーが納得のいく説明ができなければ差額分の補填を求められることになる。通常、検査対象となる期間や外国人就労者は限定されるが、違反がみつかるとその対象が拡大される可能性があるので注意が必要だ。

昨年12月1日以降の違反に対してはペナルティーが厳しくなり、課せられる罰金は違反の種類や程度により1件あたり500ドルから100,000ドルまで、罰金額の合計は最大100万ドルに設定された。また、外国人の雇用禁止期間も1年、2年、5年、10年と細かく設けられ、これを禁止された企業はその名前を政府のウェブサイト上で公開されることになる。但し、2016年2月現在、このブラックリスト上の企業は4社に留まっていることからも、不当な処分に対する訴訟を恐れて政府側も慎重になっているのがうかがわれる。

インスペクションによって外国人雇用の慣行が改善されることは、外国人就労者にとってはもちろん歓迎すべきことである。一方、雇用する側にとっても、これまで平気で違反を繰り返し、外国人就労者から搾取し続けてきた雇用主が今後外国人就労者を雇用できなくなること、それによって真っ当なビジネスを行ってきた企業が、より公平な競争環境の中で優れた人材を確保できるチャンスが増えるものと前向きにとらえたい。

TFWP 改訂で起こっていること

今月はルール改訂後のTFWP(外国人一時就労者プログラム)の現状をご説明します。

ファーストフードチェーン店のマクドナルドによるプログラム濫用が発覚したのをきっかけに、TFWPが大幅改訂となったのは今から約一年前である。外国人雇用のルールが厳しくなった結果、昨年の就労ビザ取得に必要なLMIA(Labour Market Impact Assessment)発行数は、2012年の約5分の1に減少した模様だ。数字上、現保守党政権の“カナダ人雇用の優先”をアピールするという目的は達せられたように見えるが、飲食店などでは営業時間を短縮したり、新規出店を見合わせるといった対応も行なわれているのが実情のようだ。

行政窓口となって直に市民と対応する“サービス”カナダはこの目標を達成するために、プログラム要件を頻繁に変更することで雇用主を混乱に陥らせ、書類不備の申請書はシュレッダーにかけられ、重箱の隅を突くような問題箇所を探し出しては、極めて主観的な理由で却下することが平然と行われている。雇用主への電話インタビューでは高圧的な尋問が行わることもあり、雇用主を不愉快な気分にさせている。非生産的に雇用主に時間とコストをかけさせた結果、カナダ人の雇用がどれくらい増えたのか、カナダ政府には是非検証して欲しいと思う。

幸いLMIAが発行されたとしても雇用主は気を抜けない状況となっている。LMIA申請を引き金として行われるCompliance Review(過去にLMIAを発行した外国人就労者に対して約束した就労条件が守られているかどうかの査察)はInspectionへと拡大し、LMIA取得後の数カ月後に突然レターを受け取り、LMIAの条件や州の労働法遵守の証明を求められる。政府は外国人を雇用する雇用主の25%にこのInspection実施を目標に掲げており、今年の12月1日から違反に対する制裁も更に厳しくなる見込みだ。

こうした厳しい状況ではあるが、永住権申請用のLMIAはプロセス期間が通常よりも大幅に短かったり、オファーする賃金水準が州の中間賃金を超えるとオフィサーも雇用主に協力的になるなど、サービスカナダ内で優先順位付けがなされていることが次第にわかってきた。刻一刻と変化する政府の隠されたポリシーにうまく対応していくしか今のところ方法はない。

Express Entry開始で見えてきた問題点

今年1月からスタートした新しい移民申請マネジメントシステム、Express Entryをめぐる最近の状況をまとめてお伝えします。

画期的な移民申請管理システムとして鳴り物入りでスタートしたExpress Entry(EE)。2月15日時点で政府から移民申請のInvitationを得たのはまだ1558人にすぎず、今年エコノミッククラスとして受入れ予定の18万人(旧システムからの申請者やEEを使わない各州プログラムなどを含む)のうちまだ僅かであるが、問題点が次第に浮き彫りになりつつある。

まず従来のように最大受付数に達するまでに申請書を提出しなくてはいけないというプレッシャーがなくなった半面、プロファイルを政府に提出してもいつInvitationを得られるかの見通しが立てづらくなっている。最近行われたDraw(選定)では、ランキングシステムで818点以上の高得点を獲得しないとInvitationを得られなかったため、Labour Market Impact Assessment(LMIA)のあるワークーパーミット保有者(600ポイント以上獲得)ですら選定から漏れてしまっているケースが多数存在する。更にLMIAのないカレッジ卒業後のオープンワークパーミット(PGWP)保有者には一体いつなったらInvitationの順番が回ってくるのか。政府はLMIAを取得できれは有利になるなどと簡単にいうが、卒業したばかりで経験年数の浅い留学生がカナダ人や永住権保有者を差し置いてどうやってLMIAを取得できるというのか。卒業後1年就労すれば永住権を申請できるという政府の謳い文句を信じてカナダ留学を決意した留学生の中には、“騙された”という怒りの声が日増しに高まっている。

EEから申請するためには移民法で定められた連邦スキルワーカークラス(FSW)、カナダ経験クラス(CEC)、連邦スキルトレードプログラム(FSTP)のいずれかの要件を満たしていることが必要であるが、EEはこれに加えてMinisterial Instruction(MI)に従ってプログラミングされているようだ。例えばCECの要件の一つであるカナダでの1年以上の就労経験について、移民法には“継続”の言葉が入っていないが、最新のMIではこれを“継続”した経験と定義しているため、これに該当しない職歴はオンラインシステムが自動的に弾いてしまう事態が起こっている。大臣のインストラクション次第で簡単にランキングが変わってしまう“不透明”なシステムという実施前からの懸念がそのまま現実となった例だ。

ポジティブな点としてはプロセス期間の長期化が問題となっていた州指名プログラム(PNP) について、BC州などはEEと組み合わせた新しいプログラムを発表しており、連邦政府の要件を満たした申請者は優先的に審査されることだ。

今後EEに対してどのような政府によるパッチワークが行われるのか予想することは難しいが、今後の移民申請希望者は刻一刻と変わる状況や、MIを含めた最新情報をもとに自ら判断することが求められる。 

移民申請の仕組みががらりと変わる、Express Entry 開始

今月は1月から始まった新しい移民申請システム、Express Entry(EE)について知っておくべき留意点について解説します。

昨年12月にExpress Entry(EE)についての概要が発表されたが、実際には未だ詳細が詰められていない点や実施が遅れる内容もあるようだ。とはいうものの今月第4週には最初の“Draw”が行われる予定なので、現時点でこのシステムからの申請にあたって少なくとも理解しておくべきポイントについて確認しておこう。

まず今回の改定は申請方法、申請者の選定方法の変更であって、申請要件そのものが変わるわけではない。EEから申請するためには連邦スキルワーカークラス、カナダ経験クラス、連邦スキルトレードプログラムのいずれかの要件を満たしていることが前提である。そのためステップ1のEEプロファイルを提出する前に、必要な語学スコア取得も含め、自己の申請クラスの要件を全て満たしていることが必要。この点を無視してフライングすると、Invitation to Apply(ITA)を取得した後のステップ2でその証明ができず先に進めなくなってしまう。

EEはポイントシステムであるが、何ポイントあれば合格というわけではなく、他の候補者との相対的な位置づけによってITA を発行されるかどうかが決まる。Labor Market Impact Assessment (LMIA)によって承認されたジョブオファー、または州政府からノミネートされると合計1200ポイントのうち600ポイントが与えられ、ITA発行がほぼ確実になる。しかしながら例えば、保有するワークパーミットがLMIAの承認によって取得したものでなくても諦めることはない。前述したようにLMIA取得者が少なければ相対的な位置づけが引き上げられてITAを発行される可能性が高まるからである。

プロセス期間であるが、CICのいう“半年以内にプロセスを完了する”というのは、ITAを発行されステップ2の申請完了後の期間のことである。従ってITAを待っている間やLMIAの承認を得るまでの期間は含まれていない。ただ政府からの正式な発表はないが昨年後半は申請者が殺到したと見られるため、既に申請を済ませた人でもケースによっては新システムで申請し直した方が結果的に早く永住権を取得できる場合もあるだろう。

最後に新システムへの移行がスムーズに行われることはあまり期待しない方がいい。CICの一時滞在許可証のオンライン申請が安定するのに1年以上を要した点や、LMIAのルール改定後、エージェントの不統一な回答が半年近く続いたようにルール変更に伴って過去に起こったカナダ政府の対応の杜撰さを考慮すれば、同様の混乱を覚悟する必要があるだろう。

TFWP(外国人一時就労者プログラム)の改訂

6月20日付でTFWPの改訂が発表されました。以下が改訂のポイントです。

  • 飲食業界のモラトリアムは直ちに解除される。既に承認された有効期限内のLMO(Labor Market Opinion)を発行されている外国人は、ワークパーミットの申請が可能になる。また、既に提出済みでモラトリアムのために審査が停止されていたワークパーミット申請書も審査再開となる。
  • LMIA(Labour Market Impact Assessmentの略、旧LMO)の申請費用は申請する外国人就労者一人につき1000ドルに改訂される。
  • 10人以上の従業員を雇用する企業が、州の全職種の中央値賃金を下回る時給(Low Wage)で外国人を雇用する場合、申請できる外国人就労者の数が制限される。Low Wageの外国人就労者による労働力が現時点で全体の30%、2015年7月以降は20%、2016年7月以降は10%を超える場合は、新規のLMIAを申請することができない。この制限は職場ごとに適用され、全従業員の就労時間をベースに計算される。尚、この改訂はケベック州には適用されない。

Median Hourly Wages by Province/Territory

Province/Territory

Wage ($/hr)

Newfoundland and Labrador $ 20.19
Prince Edward Island $ 17.26
Nova Scotia $ 18.00
New Brunswick $ 17.79
Quebec $ 20.00
Ontario $ 21.00
Manitoba $ 19.00
Saskatchewan $ 21.63
Alberta $ 24.23
British Columbia $ 21.79
Yukon $ 27.93
Northwest Territories $ 32.53
Nunavut $ 29.96
  • 上記制限を超える割合でLow Wageの外国人就労者を雇用する職場において、現在就労中の外国人就労者は、保有するワークパーミットが満期となるまで継続して就労することは可能。
  • 失業率が6%以上の経済区域において、Accommodation, Food Services, Retail Trade sectorsの3つの業界における以下の職種のLMIAの申請は受け付けられない。

Food Counter Attendants, Kitchen Helpers and Related Occupations (NOC 6641)

Light Duty Cleaners (NOC 6661),Cashiers (NOC 6611)

Grocery Clerks and Store Shelf Stockers (NOC 6622)

Construction Trades Helpers and Labourers (NOC 7611)

Landscaping and Grounds Maintenance Labourers (NOC 8612)

Other Attendants in Accommodation and Travel (NOC 6672)

Janitors, Caretakers and Building Superintendents (NOC 6663)

Specialized Cleaners (NOC 6662)

Security Guards and Related Occupations (NOC 6651)

  • LMIAで取得できるワークパーミットの期間が現在の標準である2年間から1年間に短縮される。
  • 州の全職種の中間値賃金を上回る時給(High Wage)を外国人にオファーする場合は、カナダ人雇用に向けて更なる努力を示す“Transition Plan”の提出を義務付けられる。
  • 需要の高い職種(スキルトレード)、トップ10%の高報酬の職種、120日以下の短期就労の場合は、10営業日以内でLMIA審査を終了する。
  • 政府は毎年TFWPを利用する全雇用主の25%にInspection(査察)を行い、21の項目についてレビューを実施する。
  • 2014年秋より、TFWPのルールに違反した雇用主に対して最高$100,000の罰金が課される。
  • 季節農業労働者及びリブインケアギバーには一部の条件が免除される。